「NISAに興味はあるけれど、いくらから始めればいいのか分からない」
そんな不安を感じていませんか?
実は、NISAは月100円からでも始められる制度です。
しかもその100円で、実際に金融商品の値動きを体験し、「含み益」「含み損」といった投資のリアルを知ることができます。
最初は少額でも、自分のお金が市場でどう動くかを体感することが、投資に慣れる第一歩になります。
もちろん、将来に向けてしっかり資産形成をしたいなら、家計や目的に合わせた積立額を戦略的に考えることも必要です。
この記事では、各証券会社の最低積立額、適切な積立額の決め方、少額投資にまつわる誤解まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
投資を始めたいけれど迷っているあなたへ──
まずは「100円からの第一歩」を自信に変える、そんなヒントになれば幸いです。
※NISAは2024年から制度が一本化され、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用できる仕組みになりました(以下、本記事ではこの新制度を前提に説明します)。
第1章:NISAは月100円から始められる
「投資を始めてみたいけれど、まとまったお金がない」「少額だと意味がないのでは?」
そんな不安を抱えている方にこそ、知っておいてほしいのが 「NISAは月100円からでも始められる」 という事実です。
多くの証券会社で、以下のように 積立設定が100円から可能 となっており、資金に余裕がない方でも手軽にスタートできます。
✔️ 最低積立金額が100円の主な証券会社(2025年7月時点)
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- 三菱UFJ eスマート証券(旧 auカブコム証券)
- 松井証券
しかも、買付に使えるのは「現金」だけではありません。
多くの証券会社では、保有しているポイントを活用することもできます。
✔️ 現在保有しているポイントが使える証券会社(2025年7月時点)
証券会社名 | 使用可能なポイント | 備考 |
---|---|---|
楽天証券 | 楽天ポイント | ― |
SBI証券 | Vポイント / Pontaポイント | ― |
マネックス証券 | dポイント | ― |
三菱UFJ eスマート証券 | Pontaポイント | ― |
松井証券 | 対応なし | ただしクレカ積立で貯まるポイントを使っての投資は可能(JCBオリジナルシリーズ) |
※上表は「現在保有しているポイントを使って、すぐにNISAの積立投資を始めたい方」を対象としています。
たとえば、日常の買い物で自然にたまった楽天ポイントやVポイントを活用して、自己資金ゼロで投資を始めることもできます。
「まずは100円から、ポイントで実践」――これは、投資デビューにぴったりのアプローチです。
第2章:月いくら積み立てる?判断のヒント
「100円から始められるのは分かったけど、実際にはいくら積み立てればいいの?」
そんな疑問にお答えするため、ここでは積立額の決め方の考え方を2つ紹介します。
視点①:家計に無理のない範囲で続けられる金額か
長期の資産運用では、「続けられること」が最も重要です。
たとえ月1万円でも、10年間続ければ120万円。さらに、資産運用の力が加われば、時間とともに成果は大きくなります。
まずは、家計の中から「いつの間にか使って消えてしまったお金」を見つけて、そこから積み立ててみるのがおすすめです。
たとえば、コンビニのスイーツやカフェ代、なんとなく続けていたサブスクなど。
>💡ポイント
「家計の見直し=節約」ではありません。
あくまで「目的あるお金の使い方」へのシフトです。
視点②:将来の目標から逆算してみる
「月々の積立額 × 運用利回り × 運用期間」で、将来の資産イメージは大きく変わります。
以下は、利回り5%で20年間積み立てた場合の将来価値の一例です:
月々の積立額 | 20年後の評価額(年利5%で試算) |
---|---|
1,000円 | 約41.2万円 |
3,000円 | 約123.6万円 |
5,000円 | 約206万円 |
10,000円 | 約412万円 |
20,000円 | 約824万円 |
※将来の収益は確定されたものではありません。元本割れリスクもあります。
>📝補足
想定利回りは5%としていますが、一般的に投資信託での利回り目安は上限6%程度とされます。
あくまで現実的な参考値としてお考えください。
📊 シミュレーターで確認してみよう(外部リンク)
ご自身の目標や予算に合わせて、各証券会社や金融庁が提供している無料シミュレーターを使って、将来の資産イメージをつかむことも可能です。
- 楽天証券 積立かんたんシミュレーション
- SBI証券 積立シミュレーション
- 三菱UFJ eスマート証券 つみたて かんたんシミュレーション
- マネックス証券 新NISA・iDeCoシミュレーション
- 金融庁 つみたてシミュレーター
第3章:少額だと意味がない?よくある誤解と注意点
「月100円から投資ができる」と聞くと、
「そんな少額で将来の資産形成になるの?」
「意味がないんじゃないか…」
そう思う方も少なくありません。
実際、第2章のシミュレーションで見たように、積立額が増えれば増えるほど、将来の資産は大きく育っていくのも確かです。
でも、それは「金額」だけに目を向けた考え方です。
ここでは、少額投資に関するよくある誤解と、それに対する考え方を整理します。
❌ 誤解①:少額だと将来の資産形成にならない
たしかに、月100円を20年間積み立てても、大きな資産にはなりません。
しかし、初期の目的は「お金を増やすこと」ではなく、「投資に慣れること」です。
- 毎日の価格変動を見てドキドキする
- 含み益や含み損を体験して感情が揺れる
- それでも自動で積み立てていると、少しずつ慣れていく
こうした「体感的な学び」こそが、少額投資の最大の価値です。
❌ 誤解②:少額すぎて運用益が出ても意味がない
「100円投資しても、1年で数円しか増えない」と思うかもしれません。
たしかにその通りですが、重要なのは「比較対象」です。
たとえば100円を年利5%で運用すると、1年後には約105円になります。
一方、現在の普通預金の金利は年0.2%(2025年7月現在)。同じ100円でも1年後の利息はたった0.2円です。
つまり、投資信託で得られるリターンは、普通預金の約25倍にあたります。
たとえ金額が小さくても、「お金が働く仕組み」を体感するには十分なインパクトがあります。
✅ 大切なのは「仕組み」と「習慣」
少額でも自動積立を設定することで、
- 毎月決まった日に買い付けが行われ
- 証券口座で保有資産が可視化され
- 徐々に残高が増えていくのを実感する
この流れが、「仕組み」と「習慣」を整えるきっかけになります。
金額の大小よりも、「続けられるかどうか」が、資産形成の成否を左右するのです。
📝 まとめ:少額投資は“意味がある”
- 金額が小さいからこそ、心理的ハードルが低い
- 含み損益を体験しながら、投資への理解が深まる
- 損失が出ても「授業料」程度で済むため、継続しやすい
「少額=意味がない」ではなく、「少額だからこそ、価値がある」という視点で、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。
まとめ:最初の一歩は、小さくていい
NISAは「月100円から」でも始められます。
しかも、楽天ポイントやVポイントなど、普段のお買い物で貯めたポイントを使えば、自己資金ゼロで投資の世界を体験することも可能です。
たしかに、将来の資産形成という意味では、ある程度の金額をコツコツ積み立てていくことが重要です。
でも、それは「続けていく中で」整えていけばいいこと。
投資が怖いのは、「やったことがない」から。
だったらまずは、小さく一歩を踏み出して、投資という行動そのものに慣れることが大切です。
🔰「月いくらから始めたらいいのか」迷ったら…
NISAは誰にでも開かれた制度ですが、「いくらから始めるのが自分に合っているのか」「どの証券会社を選べばよいのか」など、はじめの一歩で迷う方も多いのが実情です。
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